ピアノ線 (ステンレス鋼線)
1. 適用範囲
  当社の標準規格ばねは日本ばね工業会規格(JSMANo.8)より抜粋したものであり、一般 に使用する冷間で成形される円筒形引張コイルバネで円形断面の材料を使用し、材料の直径0.32〜2.0mm(0.32〜2.0mm)の範囲のばねについて規定したものです
2. ばねの仕様について
 
2-1 材料
この規格に基づいて製作されるばねの材料はJISG3522(ピアノ線)のピアノ線A種(SWP-A)〔及びJISG4314(ばね用ステンレス鋼線)のB種(SUS304WP-B)を用いる〕
2-2 ばねの形状および寸法許容差
規格表に示すばねの形状および寸法許容差は以下によります。
1)巻方向 右巻または左巻のいずれでもよい
2)フックの形状 逆丸フック
3)コイル外径の許容差
D/d 許容差
4以上8以下
8をこえ15以下
±2.5%
±3.0%
D:コイル平均径 d:線径
4)自由高さ 参考値として許容差をつけない
5)最大荷重の許容差 参考値として許容差をつけない
6)ばね定数 参考値として許容差をつけない
7)総巻数 参考値として許容差をつけない
公差ないものはJIS2級でしています
2-3 ばねの熱処理および表面処理
1)熱処理 180℃〜250℃(250℃〜450℃)の低温焼鈍を施す。
2)表面処理 防錆処理を施す(防錆処理をしない)
 
3. ばねの選定方法
  1) まずは必要な自由長さのおおよその数字を決定して下さい。
  2) 次に何mm変位したときに、いくら位 の荷重が必要かを決定してください
  3) あとは外径を希望する大きさにします。
(注)引張ばねの加重は次のようにして計算します。
δmm変位したときの加重N(kgf)=初張力N(kgf)+ばね定数N(kgf/mm)×変位量 δ(mm)
 
外径は10〜16mm取付部長さは60mm、これが100mmまで引っ張ったときの力が大よそ、13.7(1.4kg)〔12.7N(1.3kg)〕欲しい。このようなばねは?
 
外径欄10〜16の表を見る。この中で自由長さを60以下のものについて検討すればよい。この中で初張力+ばね定数×(100-自由長さ)が13.7N(1.4kg)(12.7N(1.3kg))に、もっとも近いものはH13-06(SH13-06)
    100mmのときの加重=2.3(0.234)+0.235(0.024)×(100-48.6)=2.3(0.234)+12(1.233)=
14.3N(1.467kg)
    100mmのときの荷重=2.3〔0.234〕+0.2(0.0209)×(100-48.6)=2.3(0.234)+
10.5(1.07)=12.8N(1.308kg)
    又H13-16(SH13-16)は最大たわみ64.9mm(63.8mm)であるので48.6+64.9= 113.5mm (48.6+63.8=112.4mm)
までに耐えられる。
4. 注 意
  1) 初張力とはばねに引張力を加えてもある値以上加えないと変位 しない、これが変位しはじめるときの力を初張力という。
  2) 変位量は表中の最大たわみ以下に設定して下さい。この値を越えますと"ヘタリ"が生じます。