ピアノ線 (ステンレス鋼線)
1. 適用範囲
  当社の標準規格ばねは日本ばね工業会規格(JSMANo.7)より抜粋し、さらに必要な寸法を追加したものであり、一般 に使用する冷間で成形される円筒形の圧縮コイルばねで円形断面の材料を使用し、材料の直径0.4〜10.0mm〔0.4〜3.2mm〕の範囲のばねを規定したものです。
2. ばねの仕様について
 
2-1 材料
この規格に基づいて製作されるばねの材料はJISG3522(ピアノ線)のピアノ線A種(SWP-A)〔及びJISG4314(ばね用ステンレス鋼線)のB種(SUS304WP-B)を用いる〕
2-2 ばねの形状および寸法許容差
規格表に示すばねの形状および寸法許容差は以下によります。
1)巻方向 右巻
2)端面研削 線径1.0mm以下はなし
1.2mm以上研削あり
3)直角度 4度以内
4)外径許容差
D/d 許容差
3以上8以下
8をこえるもの
±1.5%
±2.0%
D:コイル平均径 d:線径
5)自由高さ 約として許容差をつけない
6)最大荷重の許容差 ±10%
7)ばね定数 約として許容差をつけない
8)総巻数 約として許容差をつけない
公差ないものはJIS2級でしています
 
 
2-3 ばねの熱処理および表面処理
1)熱処理 250℃〜350℃(350℃〜450℃)の低温焼鈍を施す。
2)表面処理 防錆処理を施す(防錆処理をしない)
3. ばねの選定方法
  1) 必要な外径(内径)を決定して下さい
  2) おおよそ必要な自由長といくら変位したとき何kgの荷重が必要かを決定して下さい。
 
取り付け高さ50mm(30mm)で15mm(11mm)変位 したとき49N(5kg)の力が必要である。内径は15mm(8mm)の軸に使用するので15mm(8mm)以上必要である。
 
外径で19.0mm〜22.0mm(13〜15mm)くらいのところの表で見る。自由高さを50mm(30mm)以上のものに限定し、この表でH=35mm(19mm)のときの荷重を計算してみる。
  H=35mm(19mm)のときの荷重=バネ定数×(自由高さ-35(-19))が49N(5kg)に近いものは、A20-04(SA13-02)
  P=2N(0.205)×(58-35)=46N(4.715kg)
P=4.73N(0.483)×(31-19)=5.68N(5.796kg)
    すなわち外径20.0mm(13mm)、内径16.4mm(12.6mm)で軸径はO.K
最大たわみは32mm(12.6mm)でO.K
但し、50mm(30mm)に取りつけると取り付け時にすでに
2N(0.205)×(50-50)=16N(1.64kg)
N(0.483)×(31-30)=4.73N(0.483kg)
の荷重がかかることになる。
  圧縮コイルの荷重は次のように計算します。
δmm変位したときの荷重N(kgf)=バネ定数(N(kgf)/mm)×変位量δ(mm)